ひだ・民族文化映像を上映する会

『奄美のノロのまつり その1 -加計呂麻島- 』 
1987年/カラー/34分
製作:民族文化映像研究所/鹿児島県教育委員会委嘱

数あるノロの神事のうち、加計呂麻島の旧暦2月、4月、6月、11月の映像である。2月の神事(ウムケ)は女性だけで執り行われる。毎回、手作りのお神酒をはじめ、食欲をそそるごちそうが登場する。神事で酒食をともにするということは、栄養の摂取を超えた深い意味があるようだ。躍動的な八月踊りとは対照的な静謐さがただよう。

『奄美のノロのまつり その2 -大和村今里・名瀬市大熊- 』 
1988年/32分/鹿児島県大島郡大和村今里・名瀬市大熊...

加計呂麻島のノロのまつりの続編。前年に記録した加計呂麻島と対応して見ると、ノロ祭祀の全貌がより深くつかめる。特筆すべき行事がそれぞれのまつりの前の晩に行われる。ユーバントリモチという。晩ごはんを御馳走するという意味で、カミンチュを主人が招いて、その強大な力を我が身にいただき、家族にもいただく。この場合のカミンチュは、主人の姉か妹で、主人の守護神である。奄美の精神生活の基層をなすオナリガミ信仰の行事が、ノロのまつりの前夜に行われる。


『イザイホー1990年-久高島の女たち 』 
1991年/カラー/30分
製作:民族文化映像研究所/沖縄県教育庁委嘱

1990年、ついにイザイホーは行われなかった。この記録は、イザイホーを行うことができなかった久高島の女性たちの想いと行動を集積し、また、イザイホーという神事の意味に迫っている。インタビューの中で、島のノロや久高島から那覇に移った女性たちからイザイホーがなくなることに対する複雑な思いが語られている。

 

 

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9月30日(金) 

20:00~
会費:1,500円+1ドリンクオーダー